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白内障手術

白内障手術画像

当院で最も力を入れている手術です。
近年の白内障手術ではQ.O.V.(Quality of Vision)という言葉がよく使われます。直訳すると「見え方の質」という意味になります。術後の「見え方の質」を高める為に当院では乱視矯正に気を配っております。ZEISS CALLISTO eye®マーカーレスアライメントを導入して術後残余乱視をなるべく少なくするようにしております。また白内障手術に必要な光学式眼軸長測定装置、超音波白内障手術装置も高性能な最新式を導入しております。最高水準の白内障手術をお約束いたします。

日帰り手術について

近年、眼科手術機器や手術顕微鏡の高性能化と安全な手術手技の普及によってほとんどの眼科手術は日帰りで安全に行うことができるようになりました。
最新型の機器を使うことももちろん大切ですが、私共は個人クリニックにおいて安全、安心な手術を提供するにおいては清潔な器具を用いて清潔な空間で手術を行うことがまず最も基本的で大切な事ではないかと考えております。その上で最新機器や手術技術を生かすものだと思っております。
最近の手術器具は単回使用ディスポ製品が多くとても清潔なのですが、滅菌器にかけないといけない手術器具に関しては当院では世界標準の滅菌品質を持つ「クラスB」のオートクレーブを導入して滅菌しております。手術室にも高性能のフィルターを備えた換気設備を導入しております。
眼の消毒にも一般的なポピドンヨードに加えてオゾン水による消毒も併用し徹底をはかっております。どうぞご安心して手術をお受けください。

  • 手術室1
  • 手術室2

当院における白内障手術の治療の流れ

1. 手術の申し込み
外来診察時に白内障の手術を相談の上決定します。この時点で眼内レンズの種類(単焦点眼内レンズか多焦点眼内レンズか)とピント合わせの距離(遠くにピントを合わせるか近くにピントを合わせるか)の希望を患者さんから伺います。直ぐに決められなくても手術前の検査が終わるまでに決めていただければ大丈夫です。持病がある方は必要に応じてかかりつけ医に問い合わせのお手紙をお書きします。その後別室にて手術前の検査日および手術日をご相談の上決定します。
またこの日に当院で白内障手術を受ける方用に作成したパンフレットもお渡ししますので自宅で目を通しておいてください。
2. 手術前の検査
通常2回に分けて行います。採血と手術に必要な様々なデータを測定します。この時持病をお持ちで他科に通院されている方はお薬手帳をお持ちください。看護師から術前、術後のスケジュールや注意点を当院作成のパンフレットを見てもらいながら一人一人個別に丁寧に説明します。
最後に診察も致しますので医師に直接聞きたいことがあれば何でも質問してください。その上で眼内レンズの種類とピント合わせの距離を最終決定します。
また最後に術前点眼薬の処方をします。
3. 手術前の準備
手術3日前から自宅にて術前点眼薬を1日3回点眼していただきます。
手術当日の入浴は控えてもらうため、前日は入浴・洗髪をお勧めします。
4. 手術当日
いよいよ手術です。当日は楽な服装でお越しください。お化粧をせず(化粧水は可)にいらしてください。この日に術後の点眼薬と内服薬を処方します。手術が終わったら術眼に眼帯をして帰っていただくことになります。そのためご自身で車やバイクの運転はできませんのでご注意ください。院内滞在時間は約2時間位です。
5. 手術室にて
患者さんにとって一番緊張される時です。原則として手術時に点滴は取りませんが不安が強い方に対してはご希望により安定剤を点滴しながら手術を行うことも可能です。手術は通常10分程度で終わります。痛みもほとんどありませんのでご安心ください。
6. 手術後
術後1週間は術後経過を診ることが特に大切です。当院では、翌日、翌々日、4日後、1週後、2週後、1か月後、2か月後、3か月後と通院していただきます。
但し、術後経過や患者さんの都合によっては必ずしもこの限りではありません。

眼内レンズについて

1. 単焦点眼内レンズとは
「単」という文字が表しているようにピントが合う距離が1つであるレンズのことを指します。したがって大雑把に言うと遠方にピント合わせた場合は近方である手元は見えずらくなります。逆に近方にピントを合わせた場合は遠方は見えずらくなります。また中間の距離にピントを合わせた場合は遠方と近方はそこそこの見え方になります。見えずらい距離は必要に応じて眼鏡矯正が必要となります。
単焦点眼内レンズによる白内障手術は全額保険診療です。わが国の白内障手術の大多数を占めています。
2. 多焦点眼内レンズとは
「多」という文字が表しているようにピントの合う距離が複数あるレンズのことを指します。大雑把に言うと遠方、中間、近方すべてにピントが合うように作られている眼内レンズです。したがって多くの場合、日常生活で眼鏡やコンタクトレンズによる矯正の必要がなくなります。近年わが国でも多焦点眼内レンズを選ばれる患者さんが徐々に増加してきております。ただ注意すべきは、すべての人が眼鏡が要らなくなるわけではないことや多焦点眼内レンズは眼内に入ってきた映像を遠くから近くまで振り分ける構造になっているため1カ所あたりの見え方の質やコントラスト感度は単焦点眼内レンズに比べて悪い等の欠点もあることです。またグレア、ハローといった症状が単焦点眼内レンズに比べて出やすいという欠点もあります。あくまでも人工レンズであり20歳代や30歳代の時のように遠くから近くまで自然によく見える状態には及ばないということは理解しておく必要があります。多焦点眼内レンズによる白内障手術は選定療養に分類されており手術自体は保険診療が適応されますが多焦点眼内レンズを使用したことによる単焦点眼内レンズとの差額代金が患者さんの自費負担となります。
*コントラスト感度:ある物体とその背景の明るさの差を小さくした際に弁別できる能力のことで、単なる視力とは違った視機能の非常に重要な指標です。コントラスト感度が低下すると特に夕暮れ時や薄暗い場所での見え方が何かカスミがかかったように見えたりします。疲れ目の原因にもなります。
*グレア:視野の中に光った光源がある場合の不快なまぶしさのこと。
*ハロー:光がにじんで広がり、光の周りにリング状のもやがかったように見える現象のこと。
3. 乱視矯正眼内レンズとは
乱視の原因の大部分を占める角膜乱視は乱視矯正眼内レンズを使用することにより矯正することができます。見え方に影響を及ぼしているであろうと推定される中等度以上の角膜乱視を有している方には適応となります。乱視矯正眼内レンズにも単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種があります。乱視矯正単焦点眼内レンズによる白内障手術は全額保険診療で患者さんの窓口負担も単焦点眼内レンズによる白内障手術と同額です。乱視矯正多焦点眼内レンズによる白内障手術は選定療養に分類され手術自体は保険診療が適応されますが眼内レンズの差額代金が患者さんの自費負担となります。

手術費用について

単焦点眼内レンズ(乱視矯正単焦点眼内レンズも含む)
1割負担 片眼約18,000円
2割負担 片眼約36,000円
3割負担 片眼約54,000円

*短期滞在手術加算が加わり、料金が変更となりました。
*別途お薬代、保護眼鏡代。
*70歳以上の方は窓口での支払い限度額が適応されます。(ひと月あたり)

3割III252,600円+(医療費-842,000円)×1%
3割II167,400円+(医療費-558,000円)×1%
3割I80,100円+(医療費-267,000円)×1%
1割・2割18,000円
低所得区分I・II8,000円

*1割負担の方で両眼の白内障手術を希望される場合は同一月に手術を受けた場合限度額が適応されますので両眼されても窓口負担が18,000円で済むため特に事情がない場合は同一月での手術をお勧めしております。

多焦点眼内レンズ

当院ではエイエムオー(AMO)ジャパン社とアルコン社の多焦点眼内レンズを取り扱っております。この2社は世界中で発売されており現在日本における多焦点眼内レンズのシェアのほとんどを占めている信頼できるメーカーです。

白内障手術画像

白内障手術Q&A

Q1.どうなったら手術を受けたら良いですか?
A1.白内障が強く自分でもよく自覚されていて白内障手術を受けようと決めて来院されている患者さんは別として外来でよく受ける質問です。「生活に不便を感じるようになったら」などとまず答えますが、それだけでは患者さんにはあまりピンとこないようです。不便に対するとらえ方、感じ方は人それぞれなので一言で言い表すのは困難でいつも悩ませられる質問です。患者さんとしては自分は素人なので分からないので、医師の方で適切な手術時期を判断してもらいたいというお気持ちもあるのかもしれません。白内障は癌などの病気と違い手遅れになることはありませんので何時までにということはありません。もちろん色々とアドバイスはいたしますが最終的にはご自身で決めていただくものです。特に御高齢者で長時間の仰向けが難しい方や認知症の気配がある方は局所麻酔での手術が出来なくならないうちに現在は生活にさほど不便を感じていなくても早めの手術をお勧めします。
一生に一度の手術です。医師と良く話し合って納得した上で手術を受けることが大切ですので、自分にとっていつ手術すべきか診察室でゆっくり話し合いましょう。
Q2.遠くも近くも良く見える眼内レンズがあると聞いたんですがどうなんでしょうか?
A2.多焦点眼内レンズについて興味を持つ方が増えてきています。どうせ手術するなら少し無理をしてでもいいレンズを入れたいとおっしゃる方もいます。そういうお気持ちはすごく分かります。一般的な単焦点眼内レンズに比べて絶対的に性能が勝りよく見える特別な眼内レンズだと漠然と患者さんは理解しているのではないかと思うことがあります。自費負担額も高額でそう思ってしまうのも無理のないことだと思います。
眼内レンズの項目でも説明しましたようにコントラスト感度低下やグレア、ハローを感じやすいという単焦点眼内レンズに比べて劣る点もあります。そのため、あまり過度の期待を持って手術を受けた場合不満に感じる場合があるようです。遠くも近くも見えるといってもあくまでも人工レンズですので人間が持って生まれて有する水晶体にははるかに及ばないと思われます。マイナスの要素ばかり述べましたが、今まで当院で多焦点眼内レンズを選択されたほとんどすべての患者さんは満足されているようです。眼鏡をかけたくない患者さんにとっては画期的なレンズだと思います。
利点、欠点を理解した上で決めることが大切です。詳しくは診察室で話し合いましょう。
Q3.手術をするとどの位見えるようになりますか?眼鏡は必要でしょうか?
A3.元々近視がなく若い頃から眼鏡装用したことがないような方は手術をすると車を運転する時も本を読む時も眼鏡なしで見えるのかなと期待されている方が多いような気がします。自分の周りで白内障手術を受けた人も眼鏡なしで遠くも近くも見えているという話も聞きますし…。とおっしゃる方もいます。
現実にそういう方もいらっしゃるのでなんとも答えに困るところです。少し話が専門的になりますが、遠くにピントを合わせると言っても実際の手術の際には術後若干の近視になるように計算した眼内レンズを挿入するため(ここでは理由は省きますがあえてそうするのです)、人によっては近くの物もそこそこ見えるのです。こういった偽調節と言うべき現象は個人差があり万人には当てはまりません。
原則として遠くにピントを合わせた場合は読書など近業作業には眼鏡が必要となると考えて下さい。
Q4.眼内レンズは交換できますか?もう一度手術はできますか?
A4.手術をしたものの見え方が自分の思っていたのと違う場合や将来万が一眼内レンズ自体に不具合が生じた場合再手術できるか心配される方がいらっしゃいます。
原則として手術は繊細な眼に侵襲を加えるものであり1回で済ますものです。
ただ例外的に眼内レンズの計算値に大幅なズレが生じた場合は術後早期に眼内レンズを交換する場合がありますが、実際にはかなりまれなことで、当院では今まで交換に至ったケースは幸いありません。最近の眼内レンズは改良が加えられ品質がとても高くなっており一生持つ耐久性を備えています。
手術後大分時間が経過したのち眼内レンズを交換することは眼内レンズが脱臼してきた場合など特別な場合を除いては通常行いません。手術前にどのような眼内レンズを入れるかよく考えて決めましょう。
Q5.適切な眼内レンズの度数の選び方は?
A5.例えば楽譜を良く見るので楽譜を眼鏡なしで良く見えるようにしたいという患者さんがいたとします。単焦点眼内レンズを選択する場合は術前にソフトコンタクトレンズを装着してみてちょうどその距離(楽譜)が一番良く見えるような度数に合わせることができます。またそうすることでもっと近い距離や遠方の見え方がどんな具合に見えるのかも同時にシミュレーションすることができます。それで自分が一番良いと感じた度数になる眼内レンズを選択すれば良いのです。また元々近視の方が白内障手術を機会に近視を治して遠くを良く見えるようにしたい場合もこのシミュレーションをすることによって近くの見え方を確認することもできます。60歳以上で中等度以下の白内障の方には有効な方法ですのでお勧めしています。残念ながら多焦点眼内レンズの見え方はシミュレーション出来ません。
Q6.手術は痛いですか?手術はどの位時間がかかりますが?
A6.当院では開院以来術後のアンケートを患者さんに取っております。その中で痛みに関して
【①まったく痛くなかった ②ほとんど痛くなかった ③少し痛かった ④痛かった】
の4段階に分けて評価してきましたが①まったく痛くなかった②ほとんど痛くなかったでほぼ9割を占めております。痛みの感受性は個人差が大きいので客観的な評価は難しいですが術中の痛みはほぼ抑えられるものですので手術中痛みを感じれば遠慮せずに知らせてください。我慢は禁物です。手術時間は通常症例の場合は10分程度で終わります。
Q7.仕事は何時から復帰できますか?旅行は何時から行けますか?
A7.手術当日は眼帯をしてお帰りいただきますが翌日朝受診時に眼帯はお外しいたしますので軽い家事は翌日からできます。また仕事復帰の時期ですが1週間以後をお勧め致しますが、術後経過や労働環境により異なりますので医師に相談して下さい。
手術後の生活については以下の表に示します。
歯磨き当日から可
入浴翌日は首から下可 2日目から全身可
洗髪翌日は美容院で仰向け可 2日目から自宅で可(目を押さえたり、シャンプーが目に入らないように注意)
洗顔翌日は拭く程度 2日目からは可(目を押さえたり、石鹸が目に入らないように注意)
ひげそり翌日から可(電動カミソリも可)
読書・テレビ翌日から可(疲れない程度で)
化粧翌日から化粧水は可(目に入らないように注意)1週間後からファンデーション可 1か月後からアイシャドウ、マスカラ、まつ毛エクステ可
パーマ
毛染め
草ぬき
汗をかくような運動
プール
温泉旅行
1か月後から可
一応の目安です。術後経過にもよるのでその他不明な点は直接医師に聞いてください。
Q8.手術当日は一人でも大丈夫ですか。
A8.院内においては当院職員がご案内いたしますので一人でも大丈夫ですが、付き添いの方がいると安心だと思います。当日は眼帯しますのでご自分で車やバイク、自転車を運転して帰ることはできません。院内の滞在時間は約2時間です。
Q9.遠方からでも手術は受けられますか?
A9.当院は岩槻駅前に立地しており遠方からの通院も大変便利です。また当院隣に東横インがございますので手術当日お泊りいただくのにもとても便利です。
やながわ眼科

院長:柳川 隆志 / 副院長:柳川 英里子/
診療内容:眼科

〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町1-1-2 
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最寄駅東武アーバンパークライン「岩槻駅」東口徒歩1分

2023年4月より、すべての診療を予約制にしております。
当日電話予約も可能ですので、予約をお取りになってからご来院ください。

診療時間
9:00~12:00
14:30~17:30 手術 手術
レーザー

水曜午後:14:30~17:00(12/1より変更となっております。)
土曜午前:9:00~12:30
休診: 土曜午後、日曜祝日

アイフレイル

当院は「アイフレイルドクター」です。

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